一般社団法人VFX-JAPAN

【開催内容】

【講演概要】

マットペインティングは、映画製作においてセットやロケーション撮影が困難な場合に作成される背景画と実写映像を合成することで、場面を成立させる映像技法です。
古くから光学（オプティカル）合成によって名場面の数々に活用され、作品の世界観を表現するためのSFX技術として大きな貢献をしてきました。
その後、コンピュータグラフィックスの飛躍的な進化と共に「デジタルマットペインティング」として、今日のハリウッド映画を始めとする話題作では不可欠な映像制作技術として発展を続けています。また、映画のみならずアニメ、テレビ、ゲーム、TVCMなどあらゆる映像メディアにおいて活用されています。本セミナーでは、日本の代表的なマットペインターの皆様に、マットペインティング技法と表現方法についてスピーチして頂きます。
トークセッションでは、ILMのシニアマットアーティストである上杉裕世さんをお迎えして、４人のマットペインターの方々と共に、マットペインティングの神髄と可能性についてお話して頂きます。

【講演者プロフィール】

上杉 裕世氏
ILM シニアマットアーティスト

1964年広島県生まれ
武蔵野美術大学油絵科卒業後。ILM入社。以後マットアーティストとして活躍。95年『スター・ウォーズ 特別編』で３Dマットペインティング（主観移動表現）を開発し、マットペインティングの表現領域を大きく広げる。代表参加作品に、『スター・ウォーズエピソード1～3』、『インディー・ジョーンズ3・4』、『アバター』、『アベンジャーズ』、エミー賞最優秀視覚効果賞、VESベストマットペインティング賞受賞

木村 俊幸氏
VFX studio LOOP HOLE代表

1969年生
日本大学芸術学部中退
１９９０年よりマリンポストプロダクション、イマジカ特撮部でアナログのマットアーティストとして活躍。
『平成ゴジラシリーズ』を経て　独立後VFXstudioLOOPHOLEを立ち上げる。『リング』、『ドラゴンヘッド』、『ＳＰＡＷＮ』、『リアル鬼ごっこ』等　数多くのコンセプトデザインやマット画、ＶＦＸを手がける。
ゲーム『弟切草（蘇生篇）』や『宇多田ヒカルＰＶ』、独特の世界観を放った『不思議のたたりちゃん（短編）』、『CASSHERN』、『GOEMON』、デジタル紙芝居『現代畸聞録 怪異物語』等で知られ、マットペインター以外の活動も多い。
画家、演出家、コンセプトアーティスト、VFX（ART） ディレクター兼マットアーティストとして今に至る。

東城 直枝氏
Digital Matte Painter

東京都生まれ。
フリーランスのデジタルマットペインター。
広告代理店・放送局勤務を経て、映画を中心にマットペインターとしてCM、TVドラマ、ゲームなどの映像制作に携わっている。
映画『魔女の宅急便』(2014年)、『利休に尋ねよ』(2013年)、『彼岸島』(2010年)、『20世紀少年』(2009年)、『やじきた道中てれすこ』(2007年)、『眉山』(2007年)、『犬神家の一族』(2006年)、『HINOKIO』(2004年)、『血と骨』 (2004年)、『座頭市』(2003年)、『壬生義士伝』(2003年)、『ターン』(2000年)、TVシリーズ『クローンウォーズ』 (2011-2014年)など。

江場 左知子氏
Fude Digital Matte Painter

東京芸術大学美術学部絵画科油画　卒業
同　大学院　修了
在学中よりデジタルエンジン研究所、モーターライズ、特撮研究所勤務を経て、フリーランス。2007年よりFude立ち上げ、同所属。
参加作品に、『永遠のゼロ』、『のぼうの城』、『宇宙兄弟』、『ALWAYS 三丁目の夕日（三作品）』、『隠し砦の三悪人』、『ゼロの焦点』、『K-20』、『日本沈没』など、その他映画・CM・PV作品など。

原島 順氏
Fude Digital Matte Painter

武蔵野美術大学彫刻学科　卒業
大学卒業後、マットペインターの江場左知子と出会い、仕事を共にし現在に至る。
フリーランス。2007年よりFude立ち上げ、同所属。
参加作品に、『永遠のゼロ』、『のぼうの城』、『Space Battleship YAMATO』、『BALLAD名もなき恋のうた』、『K-20 怪人二十面相 伝』、『日本沈没』、『大帝の剣』、『ALWAYS 三丁目の夕日（三作品）』、『ローレライ』、その他映画・CM・PV作品など。

【お申し込み方法】（VFX−JAPAN会員、協力団体様限定）

法人賛助会員様は一社５名様まで、個人正会員様は同伴者１名と
させて頂きます。

本セミナーの参加受付は定員に達したため受付を終了いたしました。
たくさんの申し込みありがとうございました